雨竜沼自然館

これほど開発の進んだ日本の中で、「秘境」と呼べる場所などはもう存在していないのかも知れません。しかし、数少ない手付かずの自然環境という意味において、これから紹介する雨竜沼湿原は、日本が世界に誇ることのできる「秘境」と言えるのかも知れません。 雨竜沼湿原自然館では四季の湿原の景観だけではなく、動植物、湿原の成立ち、湿原の現状と問題点など、資料性を重んじた展示も試みています。 雨竜沼自然館には、自然写真家岡本洋典氏が30年に及ぶ年月を費やし 撮影して来た膨大な作品の中から、代表的な作品約130点を展示しています。 どの作品にも解り易い解説が付いていますので、一巡する事で雨竜沼湿原の 四季の経過を理解する事が出来ます。

最大2m×3mの大作品から、床下に広がるエゾカンゾウの大群落作品、実寸大の植物をイメージさせる床面の立体展示、登山道や湿原に暮らす動植物の数々、 湿原の成立ちや湿原が抱える問題点、未来へ向けた保全を訴える資料展示等。 雨竜沼湿原を知る為の視覚的なステージが見事に構築されています。 写真とテキストだけではなく、格納された200インチ大スクリーンに定期的に上映される雨竜沼湿原の四季の映像と心休まる音楽は、既存のビジターセンターや写真ギャラリーでは得られない新鮮な映像空間を提供しています。

ラムサール条約が推進するワイズユースやサスティナブルユースを実現する活動の拠点として、今後の利用が期待される施設です。 販売コーナーでは、世界に雨竜沼湿原を紹介して来た岡本洋典氏のミニフォトフレームや多数の写真集、自然ガイド、ポストカード、 DVDなど。自然館でなければ購入できないフォトグッズが多種販売されています。特に50種に及ぶポストカードや自然館開設に向けて制作されたDVD「雨 竜沼湿原・季の詩」は大好評です。今春北海道新聞社出版された自然ガイ ド「雨竜沼湿原」も、最新の雨竜沼情報を満載した湿原登山の為の必須アイテムとして好評発売中です。 以前のwebページで掲載しておりました、「雨竜沼湿原のなりたち」、「現状と問題点、保全への取組み」については雨竜町観光協会「うりゅうぬまどっといんふぉ」へ移設予定です(中・韓・英文とも)。